こんにちは。薬膳漢方マイスターのおにぎりです!
最近は減塩・減糖・減油などの調味料が多く出ていますが、
減という言葉で、大丈夫と安心していませんか?
毎日使う調味料の性質を知る事で、体調がかなり変わってきます。
特に女性の悩み、肌荒れ、むくみ、冷え性なども予防。
食べ物に調味料をかける時、ちょっと考えて見てください!!
1:基本調味料の性質/砂糖・塩・酢・醤油・味噌
まず、基本調味料はご存知のように、
さ・し・す・せ・そ。
砂糖・塩・酢・醤油・味噌
料理の味付けをするときに、この順番に入れるとおいしく仕上がる
と言われています。
なぜかと言うと、砂糖を最初に入れるのは、素材をやわらかくするため。
酢、しょうゆ、みそは加熱で風味がとばないよう。
でも、料理によっては順番を変えたほうがいい場合もあるので、
調味料の性質を知ることが、料理を作る上でも、食べる上でも
知って得するってことです。
そして、調味料の性質を知ると、
子どもの食生活にも役に立ちます。
子どもの食生活は年齢によって変わってきます。
年齢によって変わる栄養素や食事量ついて詳しい記事もありますので、
合わせてお読みください。
それでは、基本調味料「砂糖」「塩」「酢」「醤油「味噌」。
砂糖には「白砂糖」「グラニュー糖」「三温糖」「黒砂糖」などの種類があります。
製造方法によって精製糖(白砂糖・グラニュー糖・三温糖)、含蜜糖(黒砂糖)
の2種類で、製造方法が違うのでこの2種類は成分・効果が異なります。
◉白砂糖(精製糖) / 濃さと深みのある甘味が特徴で、何にでもよく会う万能。
成分:ほとんど炭水化物(脳や神経系のエネルギー源)
効果:肺の乾燥や渇きを癒す。空咳や喉の乾きの改善。(薬膳としての薬効)
注意:体を冷やす作用があるので、冷え症や低血圧の方はほどほどに。
◉黒砂糖(含蜜糖) /独特の強い風味と濃厚のあまさ特徴で、栄養成分も豊富。
成分:炭水化物のほか、ミネラルであるナトリウム、カリウム、
特にカルシウムを多く含んでいます。
(骨や歯を作るのに必要な栄養素、体の機能を調整)
効果:食欲不振、下痢、冷えが原因の月経痛(薬膳としての薬効)
注意:3歳まではなるべく砂糖は控えましょう!子供の虫歯予防はかなり重要です。
「塩加減が味の決め手」とよく言われます。
とにかく料理にも人間にも欠かせないなもの。
種類も「精製塩」「天然塩・自然塩」「再生加工塩」、
原料も「海塩」「岩塩」「湖塩」の3種類に分けられますので、
好みの塩を探すのも構楽しいものです。
成分:ミネラルであるナトリウム、カリウム、マグネシウム(体の機能を調整)
効果:体にこもった熱を冷やす。吐き気などの改善。(薬膳としての薬効)
注意:とりすぎるとむくみ、高血圧の原因になります。減塩を意識。
塩にこだわると味が変わりますので、今までとはちょっと違った塩を
使ってみるのもいいです。
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酢は最古の発酵調味料といわれており、身体にいいと良く知られています。
種類は原料別に、穀物酢、米酢、米黒酢、りんご酢など。
人工的なアルコール添加や発酵助剤を添加して発酵を早められたりしている
商品があるので注意が必要です。
より健康に良い酢のチェックポインを3つ表記します。
- 自然のままにアルコール発酵させている。
- 発酵助剤を添加せず、時間をかけて発酵させている。
- 加熱殺菌やろ過をしていない。
成分:酢酸と呼ばれる有機酸(生活習慣病予防)
効果:血液サラサラと肌荒れに効果。(薬膳としての薬効)
注意:とりすぎると骨粗しょう症の原因になる。
日本の定番調味料で使わない日はないくらいです。
種類は、濃口醤油・淡口醤油・溜醤油・再仕込醤油・白醤油の5種類。
味の基本である五味、甘味・酸味塩味・苦味・うま味が揃っていて、
健康維持・増進や疾病の予防につながると世界でも注目されています。
成分:たんぱく質、ナトリウム、ナイアシン(体の機能を調整)
効果:解毒作用、余分な熱を覚ます効果。(薬膳としての薬効)
注意:むくみや高血圧の人は使用量に気を付ける。
日本が誇るスーパーフード。
種類は、麹の違いによって米味噌・麦味噌・豆味噌・調合味噌の4種類。
「味噌は医者いらず」といわれ豊富な栄養成分。
タンパク質、脂質、炭水化物の三大栄養素と、様々なミネラルやビタミン類も
含まれています。
成分:炭水化物、ビタミン、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム
効果:むくみ、イライラ・老化防止、骨粗しょう症予防。(薬膳としての薬効)
注意:塩分が多いので取り過ぎに気を付ける。
味噌について詳しい記事もありますので、合わせてお読みください。
以上が、基本調味料の性質でした。
続いて、油脂・オイルの性質をご紹介します。
2:知っておくと便利な油脂・オイルの性質
ここでは、よく聞く代表的な油脂・オイルの性質をご紹介します。
ちなみに油脂・オイルは調味料です。
油脂・オイルの成分は脂肪酸で、ホルモンや細胞膜をつくる材料であり、
私たちが生きるために必要不可欠なエネルギー源です。
予備知識として、主な脂肪酸の特徴をご紹介します。
◉オレイン酸
悪玉コレステロールだけを下げる効果。
体内でも作り出すことができ、酸化しにくい特質。
◉リノール酸
体の組織が正常に機能する上で非常に重要で不足すると、成長阻害や皮膚障害
などが生じたりすることがある。
◉リノレン酸
発ガンの抑制やアレルギー症状に効果。
油脂・オイルの性質をご紹介します。
オメガ3系脂肪酸。リノレン酸を多く含んでいる。
この脂肪酸は主に血液の流れをスムーズにしたり脳や神経の機能維持に効果。
・動脈硬化や心筋梗塞予防
・高血圧予防
・アレルギー症状の緩和
亜麻仁油は亜麻の種子を搾った油で酸化しやすく、加熱に弱いので、
生野菜や魚にかけたりしてください。
注意として、年齢により亜麻仁油の摂取量があるので気をつけてください。
(一日の目安量は、成人で約5g、子供3~4g、幼児約2g程度)
オメガ6系脂肪酸。リノール酸が約70%含んでいる。
この脂肪酸は総コレステロール値やLDLコレステロール値を低下。
・保湿効果
・抗酸化作用で老化
ぶどうの種から抽出しビタミンEの抗酸化作用により、体内の脂質を酸化
から守ります。
またポリフェノールも豊富。
サラダのドレッシングとしても、加熱しても良く、あっさりと仕上がります。
オメガ9系脂肪酸。オレイン酸が42%、リノール酸が35%とバランスがとても良い。
この脂肪酸は善玉コレステロールを下げずに、血液中悪玉コレステロールを減らす。
・抗酸化作用により細胞の健康維持
・紫外線の吸収をおさえる
玄米から得られる“米ぬか”及び“米胚芽”を原料として精製した油で、
とても酸化しにくく主婦の強い味方洗い物が楽ちん。
他の食用油に比べてべたつきが少ないのです。
加熱しても大丈夫で、サラダ、炒め物、揚げ物など何にでも使用可能。
3:知って得する調味料の性質のまとめ
いかがでしたか!
調味料はほぼ毎日使うものですが、あまり詳しく知らないものです。
すごく奥が深くて重要な役割を担っています。
1)砂糖(白砂糖 ・黒砂糖)
・白砂糖
成分:ほとんど炭水化物(脳や神経系のエネルギー源)
効果:肺の乾燥や渇きを癒す。空咳や喉の乾きの改善。(薬膳としての薬効)
・黒砂糖
成分:炭水化物、ナトリウム、カリウム、特にカルシウムを多く含んでいます。
効果:食欲不振、下痢、冷えが原因の月経痛(薬膳としての薬効)
2)塩
成分:ミネラルであるナトリウム、カリウム、マグネシウム(体の機能を調整)
効果:体にこもった熱を冷やす。吐き気などの改善。(薬膳としての薬効)
3)酢
成分:酢酸と呼ばれる有機酸(生活習慣病予防)
効果:血液サラサラと肌荒れに効果。(薬膳としての薬効)
4)醤油
成分:たんぱく質、ナトリウム、ナイアシン(体の機能を調整)
効果:解毒作用、余分な熱を覚ます効果。(薬膳としての薬効)
5)味噌
成分:炭水化物、ビタミン、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム
効果:むくみ、イライラ・老化防止、骨粗しょう症予防。(薬膳としての薬効)
1)亜麻仁油
オメガ3系脂肪酸。リノレン酸を多く含んでいる。
この脂肪酸は主に血液の流れをスムーズにしたり脳や神経の機能維持に効果。
・動脈硬化や心筋梗塞予防
・高血圧予防
・アレルギー症状の緩和
2)グレープシードオイル
オメガ6系脂肪酸。リノール酸が約70%含んでいる。
この脂肪酸は総コレステロール値やLDLコレステロール値などを低下。
・保湿効果
・抗酸化作用で老化防止
・アレルギー症状の緩和
3)米油
オメガ9系脂肪酸。オレイン酸が42%、リノール酸が35%とバランスが良い。
この脂肪酸は善玉コレステロールを下げずに、血液中悪玉コレステロールを減らす。
・抗酸化作用により細胞の健康維持
・紫外線の吸収を抑える
・アレルギー症状の緩和
毎日暑いので身体に気をつけてください。
調味料、特に油脂・オイルを上手く使っていただければ、
結構夏バテ対策に効果があります。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。