あなたへのおいしい食手紙 
こんにちは。薬膳漢方マイスターのおにぎりです！
近年、物価の高騰が続き、「節約しながらも健康に気を配る」というテーマは
ますます重要になっています。
そんな時代にぴったりなのが、お米を主役にしたお粥です。
お粥はシンプルで手軽に作れるだけでなく、使う食材や薬膳の知恵を
少し取り入れることで心も体も喜ぶ健康食に早変わりします。
もちろんお米が高い中のかさましにも最適。
この記事では、薬膳の観点からお粥に使いたい食材の効能や、
忙しい日にもさっと作れるお粥のバリエーションレシピをご紹介。
節約を叶えつつ身体も喜ぶ「物価高時代の節約飯・お粥」の魅力がここにあります。
１：健康も叶う、お粥で使う食材の薬膳効能
今回、ご紹介するお粥は、
蓮の実のお粥、松の実のお粥、なつめのお粥、あずきのお粥、
かぶのお粥、緑豆のお粥、ゆず大根のお粥、にんにくのお粥、
きくらげのお粥、卵とトマトのお粥の１０種類。
まずは、各食材の薬膳効能を簡単にご紹介します。
五味 / 甘
五性 / 平
帰経 / 肝・腎・肺
主な薬膳効能
- 胃腸機能を整える
- 不眠を解消する
- むくみを改善する
五味 / 甘
五性 / 温
帰経 / 肝・肺・大腸
主な薬膳効能
- 便秘を改善する
- 皮膚を保全する
- 免疫力を高める
五味 / 甘
五性 / 温
帰経 / 脾・胃
主な薬膳効能
- 胃腸機能を整える
- 貧血を予防する
- 睡眠の質が向上する
五味 / 甘・酸
五性 / 平
帰経 / 心・小腸
主な薬膳効能
- むくみを解消する
- 肌荒れを改善する
- 胃腸機能を整える
五味 / 辛・甘・苦
五性 / 平
帰経 / 胃・肝・腎
主な薬膳効能
- 胃腸機能を整える
- 皮膚の炎症を改善
- 口の渇きを癒す
五味 / 甘
五性 / 寒
帰経 / 心・胃・肝
主な薬膳効能
- 体の熱をさます
- むくみを改善する
- 解毒作用がある
五味 / 甘・酸
五性 / 寒
帰経 / 肺・胃
主な薬膳効能
- 消化を助ける
- 疲労を回復する
- 血行を促進する
五味 / 辛・甘
五性 / 涼
帰経 / 肺・胃
主な薬膳効能
- 消化を助ける
- 咳をとめる
- 尿の出を促進させる
五味 / 辛
五性 / 温
帰経 / 脾・胃・肺
主な薬膳効能
- 血行をよくする
- 腫物を改善する
- 殺菌作用がある
五味 / 甘
五性 / 平
帰経 / 胃・大腸
主な薬膳効能
- 胃の働きを助ける
- 貧血を予防する
- 免疫力を高める
五味 / 甘・酸
五性 / 寒
帰経 / 肝・脾・胃
主な薬膳効能
- 胃の働きを助ける
- 解毒作用がある
- 口の渇きを癒す
五味 / 甘
五性 / 平・涼
帰経 / 心・腎
主な薬膳効能
- 口の渇きを癒す
- 不眠を解消する
- 貧血を予防する
以上が、各食材の薬膳効能です。
現在の体の状態に適した食材を選んでお粥に使っていきましょう。
ここで書かれている、薬膳の五味・五性・帰経については、
以下の記事を合わせてお読みください。
【薬膳漢方マイスターが伝授】薬膳NG！こんな食材の食べ合わせ効果なし
続いては、各お粥の作り方をご紹介します。
とても簡単なのでご安心を！
２：超簡単！色々お粥のレシピ
この章では、おすすめ１０種類のお粥レシピをご紹介します。
材料（２人分）
- 生米 1/2合
- 水 750ml
- 蓮の実 20個
- 塩 小さじ1/3
作り方
- 蓮の実の芽をとり、一晩ほど水に浸しておく。
- 鍋に研いだ米と蓮の実、そして水750mlを入れる。
- 鍋底をならして、中〜強火にかける。
- 水面がぽこぽこと沸いたら、おたまでゆっくりまぜる。
- 蓋をずらし、水面が波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。
- アクをさっととり塩で味をつける。
- 鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。
- フタをして5〜10分蒸らしたら完成。
材料（２人分）
- 生米 1/2合
- 水 750ml
- 松の実 大さじ１
- 塩 小さじ1/3
作り方
蓮の実のおかゆの２～７と同じ
材料（２人分）
- 生米 1/2合
- 水 700ml
- 乾燥なつめ 2〜3個
- 塩 小さじ1/3
作り方
蓮の実のおかゆの２～７と同じ
材料（２人分）
- 生米 1/2合
- 水・ゆで用 適量
- 水・煮る用 500ml
- 水・炊く用 600ml
- 乾燥あずき 30g
- 塩 小さじ1/3
作り方
- 鍋に、洗った乾燥あずきと浸る程の適度な水を入れて中火にかける。
- 沸騰したら2分程度ゆで、ザルに上げ水気を切る。
- 鍋にザルに上げたあずきと水500ccを入れて火にかける。
- 煮立ったら弱火にし、30分程度煮込む。
- ゆであがったらゆで汁とあずきに分ける。
- 鍋に研いだ米、水600ml、４のゆで汁200mlを加え30～60分吸水させる。
- 塩とゆでたあずきを中火で加熱。
- 沸騰したら蓋をずらし、弱火で30分程炊き完成。
- お好みで黒いりごまをかける。
材料（２人分）
- 生米 1/2合
- 水 750ml
- かぶ １株
- かぶの葉 1/3株分
- 塩 小さじ1/2
- はちみつ 少々
作り方
- かぶを一口大に切り、葉を刻む。
- 鍋によく研いだ米、水750mlを入れ、フタをせずに強火にかけ煮立ったらまぜる。
- 蓋をずらして中火に15分かける。
- カブの葉と実を鍋にいれ、さらに15分煮込む。
- 塩で味をつけ、フタをして5〜10分蒸らして完成。
- お好みではちみつを加える。
材料（２人分）
- 米 1/2合
- 水 700ml
- 緑豆 30g
- 塩 小さじ1/2
作り方
- 米をとぎ、水700mlに30分つける。
- 水ごと鍋に入れ、緑豆を加えてふたをし、強火にかける。
- 煮立ったら弱火にし、ふたをずらして30分ほど炊く。
- 塩を加え、さらに15分炊き完成。
材料（２人分）
- 米 1/2合
- 水 850ml
- 大根 3cm
- ゆず 1/2個
- 和風だし 小さじ１程度（お好みの量）
- 塩: 適量
作り方
- 鍋によく研いだ米、水850ml、和風だし小さじ１を入れる。
- 鍋をフタをせずに中火にかけ、大根を2cm角に切って入れる。
- 煮立ったらゆっくりまぜ、さらに弱火に30分かける
- 塩を加え、火を止め10分蒸らす。
- ゆずの果汁を小さじ１ほど加えて混ぜる。
- 細かく刻んだゆずの皮を加えて完成。
材料（２人分）
- 生米 1/2合
- 水 800ml
- にんにく ２〜４かけ
- ごま油 小さじ１
- 塩 小さじ1/2
作り方
- 鍋に研いだ米、水800ml、薄皮をむいたにんにく、ごま油を入れて混ぜる。
- 鍋をフタをせずに中火にかける。
- 煮立ったら、おたまでゆっくりまぜ弱火に30分かける。
- 塩で味をつけ、フタをして10分蒸らして完成。
材料（２人分）
- 生米 1/2合
- 水 700ml
- 生きくらげ・千切り 6g
- 塩小さじ 1/2
作り方
- 米をとぎ、水700mlに30分つける。
- 水ごと鍋に入れ、千切りしたきくらげを加えて強火にかける。
- 煮立ったら弱火にし、ふたを少しずらして、30分ほど炊く。
- 塩で味をつけ、15分炊き完成。
材料（２人分）
- 生米 1/2合
- 水 500ml
- 卵 1個
- プチトマト 10個
- ショウガ・みじん切り 1片分
- 塩 少々
- ゴマ油 少々
作り方
- 米をとぎ、鍋に米と水500mlを入れ、火にかける。
- 沸騰したら弱火にして30分炊く。
- プチトマト、ショウガ、溶きほぐした卵を加え、ゆっくり混ぜて火を止める。
- 塩で味をつけ完成。
- お好みでゴマ油をかける。
いかがでしたか。おすすめ１０種類のお粥レシピをご紹介しました。
非常に簡単にできるので、その日の体調に合わせて作ってみてください。
せっかくなので、お粥作りにおすすめの土鍋をご紹介。
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四日市の伝統工芸品「萬古焼」と金属の蓋を融合させた
蓄熱調理＆無水調理が可能な今までにない羽釜土鍋です。
ワンランク上の美味しいご飯ができちゃいます！
３：まとめ 物価高時代の節約飯はお粥
ご紹介したお粥は、
蓮の実のお粥、松の実のお粥、なつめのお粥、あずきのお粥、
かぶのお粥、緑豆のお粥、ゆず大根のお粥、にんにくのお粥、
きくらげのお粥、卵とトマトのお粥の１０種類。
この１０種類のお粥以外に「さつまいものお粥」のレシピを載せている
記事もあるので、興味がある方はコチラ。
主食のお米が高い！かさ増しで節約、さつまいもご飯やお粥でおなか満腹。
各食材には薬膳の効能がそれぞれあるので、
自分の症状に合った食材を選んでください。
今回ご紹介した食材には、胃腸機能を整える、不眠を解消する、
皮膚を保全する、免疫力を高めるむくみを、解消するなど、
それぞれ効能があります。
作り方もいたって簡単ですので、１日１食お粥にするのもいいです。
白粥に梅、佃煮、とろろ、豆腐、みそなどのトッピングもベスト。
物価高時代の節約飯！健康でおいしいお粥。
薬膳の知恵を少し取り入れることで、心も体も喜ぶ健康食に早変わり、
もちろん家計にやさしい。
毎日の食事をおいしく、たのしい時間にしていきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございます。
