
こんにちは。薬膳漢方マイスターのおにぎりです!
スマホを見ながら眠れない夜、ありますよね?
スマホの光、積み残した思考、止まらない情報。
それらが眠りの扉を遠ざけてしまう。
そんな夜、あなたはありませんか?
実は、寝る前の一杯のドリンクが「安眠」へのスイッチになるり、
眠りの質を変えることもあるのです。
とくに薬膳の知恵を取り入れた“おやすみドリンク”は、
心と体をふわっとほぐしてくれる小さな魔法のような存在。
この記事では、季節ごとの薬膳ドリンクレシピとその効能を紹介します。
眠りの質を整えたい方におすすめです。
今夜から、あなたも「眠りを誘う魔法の一杯」を習慣にしてみませんか?
1:なぜ眠れない夜に薬膳なのか?
薬膳では「眠り」は、五臓六腑の働きや気血水のバランス、
そして季節や体質との関係性の中で捉えられます。
そして、 「心身の陰陽転換」であり、
日中の活動(陽)から夜の休息(陰)への移行がスムーズに行われることが、
安眠の鍵とされます。
五臓六腑のうち、五臓( 心・肝・脾・腎・肺)の
働きが悪くなると、下記のような睡眠に対しての
影響が出てきます。
「心」精神の安定と血を体に巡らせる
・不調時の睡眠への影響:心が不安定になると寝つきが悪く、夢が多くなる
「肝」血を貯蔵し、気の流れを調整
・不調時の睡眠への影響:ストレスで気血が滞ると、眠りが浅くなる
「脾」消化吸収を司り、気血を生み出す
・不調時の睡眠への影響:疲れているのに眠れない、眠っても疲れが取れない
「腎」生命力の源。成長・老化・ホルモンに関与
・不調時の睡眠への影響:夜中に何度も目が覚めたり、早朝に目が覚めてしまう
「肺」呼吸機能や気や水分の調整
・不調時の睡眠への影響:眠りが浅く夜中に何度も目が覚める
睡眠への影響を出さないためには、五臓の働きを整えることが大切になります。
次の章では、これらを整える作用を持つ素材を季節ごとにご紹介します。
2:知ると変わる!季節別おすすめ素材と効能

季節の移ろいに合わせて、眠りを整える素材も変化します。
ここでは、五行の知恵を活かしてドリンクにおすすめの素材を
季節ごとにご紹介します。
どの素材もスーパーや漢方薬局で手に入るものばかりなので、
無理なく日常に取り入れられます。
「肝」が活発になり、ストレスやイライラが睡眠に影響しやすくなります。
気の巡りを整えることで、心も身体も軽やかに。
香りのある素材が効果的です。
- 菊花/頭や目の疲れを和らげ、リラックスに導く
- クコの実/ 滋養強壮、血を補い、肌荒れにも効用あり
- ミント/気の滞りを良くしたり、解熱作用もあり
夏は暑さや過剰な刺激によって
不眠・動悸・浅い眠りが起こりやすくなります。
「心」を静めて余分な熱を取り除く素材がいいです。
- 蓮の実/心を落ち着かせ、安眠をもたらす
- 緑豆/清熱解毒、心火を鎮める
- スイカ/体にこもった熱を冷まし、口や喉の渇きを改善
秋は乾燥が強まり、のどや肌がカサつきやす季節。
乾燥による咳や不安感が睡眠を妨げることがあります。
うるおいを補い、心を落ち着ける食材がいいです。
- 百合根/神経を鎮め、不安やイライラをやさしく和らげる
- 銀杏/肺を補い、抗炎症作用がある
- 梨/潤いを与えて喉の不快症状を和らげる
冬は「腎」の養生が大切。
寒さや冷えから血行が滞り、眠りが浅くなることも。
温める。補う素材がぴったりです。
- なつめ/イライラや不安を和らげる
- 生姜/胃腸を温めたり、免疫力アップ
- 黒豆/腎を養い、胃腸の機能を高める
ONIGIRIは、春・菊花、夏・緑豆、秋・銀杏、冬・黒豆を
使用することが多いです。
次の章では、いよいよ季節別「おやすみドリンク」をご紹介します。
3:簡単につくれる「おやすみドリンク」レシピ
季節の養生・五行の知恵など、薬膳の知恵を取り入れた
「眠りを誘う魔法の一杯」おやすみドリンクです。
春夏秋冬別に2品をご紹介します。
すごく簡単に作れるので、どれが自分の好みにあうか
見つけてみてください。
①春の揺らぎに寄り添う「クコの実と陳皮のリラックスティー」
クコの実は肝を養い、陳皮は気の巡りを促す。春の不安定な気分にやさしく働きかけます。
- 材料:クコの実 10粒、陳皮 ひとつまみ、なつめ 2個
- 作り方:材料をカップに入れ、熱湯を注いで5分蒸らす
- 効能:肝の気を整え、ストレスによる不眠にやさしく作用
ONIGIRIレビュー:クコの実の優しい甘みが口に広がり、後味はすっきり!
② 心、軽やかに香る「ペパーミント菊花ティー」
ペパーミントは気を巡らせ、菊花は目と頭をクリアに。春のぼんやりを整える爽快な一杯。
- 材料:乾燥菊花 3輪程度、ペパーミント 小さじ1、お湯 200ml
- 作り方:ペパーミントティーに菊花をひとつまみ加えて蒸らす。
- 効能:頭をスッキリさせながら、夜は心を落ち着ける一杯。
ONIGIRIレビュー:菊花のほのかな苦味が大好き。さわやかな香りもいい!
① 体の中から涼を届ける「緑豆とハトムギ茶」
緑豆は熱を冷まし、ハトムギは余分な水分を排出。夏のだるさやむくみにぴったり
- 材料:緑豆 大さじ1、ハトムギ 大さじ1、水 400ml
- 作り方:材料を30分ほど煮出し、冷まして飲む
- 効能:心の火照りを鎮める。むくみやイライラにもいい。
ONIGIRIレビュー:すっきりしてクセがなく、豆の甘みが絶妙!
② 喉の渇きを癒す「スイカ皮のさっぱりティー」
スイカの皮は利尿と清熱作用があり、夏のほてりや水分代謝を整えます。
- 材料:スイカの皮50g程度、ハトムギ 小さじ2、水 400ml、はちみつ 少々
- 作り方:干したスイカの皮を適量、冷水に入れて一晩おく。
- 効能:夏のほてりや体の余分な熱を取り、ぐっすり眠れる体に整える。
ONIGIRIレビュー:ほのかな甘みとクセになる香り。これは絶品!
① 秋の乾燥に効く「梨と百合根のコンポートドリンク」
梨と百合根は肺を潤し、呼吸を整えてくれる。乾燥しがちな秋の夜にぴったり。
- 材料:梨 1/2個、百合根 10g、水 300ml、はちみつ 大さじ1
- 作り方:梨と百合根を水でコトコト煮て、はちみつを加え煮汁を温かいまま飲む。
- 効能:のどの乾燥や咳が気になる夜に。
ONIGIRIレビュー:とろりとした口当たりと甘味でクセになる一品!
② 乾燥を内側から整える「銀杏きな粉豆乳」
銀杏は肺を補い、きな粉と豆乳は腸を潤す。乾いた季節に、内側からしっとりと。
- 材料:銀杏(水煮)3粒、豆乳 150ml、きな粉 小さじ1
- 作り方:カップに銀杏と豆乳を入れ電子レンジで温める。仕上げにきな粉をふる。
- 効能:肺を潤す・咳を鎮め、冷えによる寝つきの悪さをケア
ONIGIRIレビュー:香ばしい銀杏とクリーミーな豆乳がベストマッチ!
① 冷えた体を芯から温める「黒豆と生姜のぽかぽか茶」
黒豆は腎を補い、生姜は温めて巡らせる。冬の冷えと疲れに、深いぬくもりを。
- 材料:黒豆大さじ1、生姜スライス2枚、黒糖小さじ1
- 作り方:黒豆を煮出し、生姜と黒糖を加えて温める
- 効能:腎を補い、冷え性や夜間の目覚めを改善
ONIGIRIレビュー:黒豆の香りと、生姜の辛みが絶妙においしくさせる!
② 寒さでこわばった気をほぐす「なつめと桂皮茶」
なつめは心を養い、桂皮は体を温めて気の巡りを促す。冬の夜に、安心を届ける一杯。
- 材料:なつめ3個、桂皮ひとつまみ、水300ml
- 作り方:材料を煮出して10分。好みで黒糖を加える
- 効能:血を補い、心を安定させる。寒さによる不安感や冷えに効果的
ONIGIRIレビュー:桂皮の薬膳的な香りがなつめの甘みを引き立てる!
いかがでしたか。飲んでみたいドリンクはありましたか。
薬膳ドリンクは、シンプルでありながら効果的な方法です。
ぜひ、このレシピを参考にしてみてください。
自分の好きな食材を利用して、バリエーションを楽しむのも良いでしょう。
ドリンク以外でも、寝付けない時にどんな薬膳の食材がいいのか!
どうやって食べたらいいのか!
という記事もありますので、そちらも是非参考にしてください。
4:まとめ 魔法の一杯!
眠りとは、ただ目を閉じることではなく、心と身体をひとつに整える営み。
それは、明日を整える準備でもあります。
薬膳の知恵をほんの少し取り入れた、
一杯のおやすみドリンクは、翌朝の目覚めを変えてくれます。
薬膳では「眠り」は、五臓六腑の働きや気血水のバランス、
そして季節や体質との関係性の中で捉えられます。
- 「心」精神の安定と血を体に巡らせる
- 「肝」血を貯蔵し、気の流れを調整
- 「脾」消化吸収を司り、気血を生み出す
- 「腎」生命力の源。成長・老化・ホルモンに関与
- 「肺」呼吸機能や気や水分の調整
睡眠への影響を出さないためには、五臓の働きを整えることが大切になります。
今回ご紹介した、薬膳の知恵を取り入れた季節別「おやすみドリンク」は、
- 春のクコの実と陳皮のリラックスティー、ペパーミント菊花ティー
- 夏の緑豆とハトムギ茶、スイカ皮のさっぱりティー
- 秋は梨と百合根のコンポートドリンク、銀杏きな粉豆乳
- 冬は黒豆と生姜のぽかぽか茶、なつめと桂皮茶
季節に合わせた薬膳の素材をひとつ取り入れるだけで、
眠りの質は変わりますので是非お試しください。
今日の終わりに、魔法の一杯を。そして、明日を整える眠りへ。

最後までお読みくださりありがとうございます。
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