
こんにちは。薬膳漢方マイスターのおにぎりです!
あなたの「好きな食べ物」や、つい手が伸びる
「食べ癖」が実は体調不良のサインであることを
ご存じでしょうか。
薬膳では、食べ物の好みや食事の傾向を手がかりに、
心と体のバランスの崩れを見極めることができます。
食の好みは、無意識のうちに今の自分に必要なもの
を教えてくれています。
本記事では、薬膳の視点から「食べ癖」をもとに
6つの体質を自己診断。
それぞれの体質をもとに、今あなたに合った
おすすめの食材や養生のヒントをご紹介。
日々の食事を見直し、体の声に耳を傾けることで、
もっと心地よいコンディションが手に入ります。
1:薬膳の6つの体質
薬膳は、体質や季節に合わせて食材を選び、
体のバランスを整える食養生です。
人はそれぞれ食事や生活習慣が異なり、
その、食事や生活習慣が乱れると心身の不調に
現れてきます。
薬膳では、心身の不調を目安に大きく6つの
体質に分類しています。
「気虚」「気滞」「血虚」「瘀血」「陰虚」「痰湿」
それぞれの特徴をご紹介します。
「気虚」エネルギー不足
体を動かす「気」が不足し肺と脾が弱っている。
「気滞」気の巡りが滞る
ストレスで「気」が滞りメンタルや消化に影響
「血虚」血の不足
「血」の不足で体が栄養不足になっている
「瘀血」血の滞り
「血」の流れが悪くよごれが溜まりやすい状態
「陰虚」潤い不足
体内の「津液」が少なく熱がたまっている
「痰湿」水分停滞
粘度のある老廃物が体に溜まりエネルギー不足
自分が現在、どの体質なのかを知ることで、
不調の原因や必要な食材が見えてきます。
次の章では、好きな食べ物、よく食べる物から
自分はどのタイプなのかをチェックしましょう。
2:簡単セルフチェック「あなたはどのタイプ?」
好きな食べ物、よく食べる物「食べ癖」は体調不良
のサインとして現れることが多いです。
ここでは食べ癖と現在の体調をもとに体質診断を行い、
自分の体質をみつけていきましょう。
薬膳“食べ癖”体質診断
各タイプで当てはまる項目をチェックしてください。
当てはまる数が多いのがあなたのタイプです。
注意:よく食べる=過剰摂取と言う事です。
- ▢甘いものをよく食べる→ケーキ、菓子パンなど
- ▢油こいものをよく食べる→揚げ物、ラーメンなど
- ▢冷たいものをよく食べる→アイスクリーム、冷えた飲み物など
- ▢疲れやすい
- ▢汗をかきやすい
- ▢下痢しやすい
- ▢よく息切れする
- ▢アルコールを良く飲む→ビール、日本酒など
- ▢甘いものをよく食べる→ケーキ、菓子パンなど
- ▢油こいものをよく食べる→揚げ物、ラーメンなど
- ▢イライラしやすい
- ▢げっぷ・ガスが多い
- ▢お腹が張りやすい
- ▢胸が張ったり、苦しくなる
- ▢辛い物をよく食べる→激辛料理、スパイス過多の料理
- ▢塩分・脂質の多い加工食品をよく食べる→インスタント食品、スナック菓子など
- ▢冷たいものをよく食べる→アイスクリーム、冷えた飲み物など
- ▢甘いものをよく食べる→ケーキ、菓子パンなど
- ▢目が疲れやすい
- ▢抜け毛が多い
- ▢眠りが浅くよく夢を見る
- ▢めまいや立ちくらみがある
- ▢甘いものをよく食べる→ケーキ、菓子パンなど
- ▢油こいものをよく食べる→揚げ物、ラーメンなど
- ▢冷たいものをよく食べる→アイスクリーム、冷えた飲み物など
- ▢塩分・脂質の多い加工食品をよく食べる→インスタント食品、スナック菓子など
- ▢顔にシミやくすみがでやすい
- ▢肩こりがひどい
- ▢手足がひえやすい
- ▢生理痛がひどく、月経血にかたまりがある
- ▢辛い物をよく食べる→激辛料理、スパイス過多の料理
- ▢アルコールを良く飲む→ビール、日本酒など
- ▢冷たいものをよく食べる→アイスクリーム、冷えた飲み物など
- ▢喉が良く乾く
- ▢のぼせやすい
- ▢寝汗をよくかく
- ▢便秘しやすく、コロコロした便が出る
- ▢油こいものをよく食べる→揚げ物、ラーメンなど
- ▢甘いものをよく食べる→ケーキ、菓子パンなど
- ▢乳製品をよく食べる→チーズ、ヨーグルトなど
- ▢塩分・脂質の多い加工食品をよく食べる→インスタント食品、スナック菓子など
- ▢むくみやすい
- ▢ニキビ、吹き出物が多い
- ▢痰が良くでる
- ▢体が重だるい
各タイプの体質は、
タイプAは気虚体質、タイプBは気滞体質、
タイプCは血虚体質、タイプDは瘀血体質、
タイプEは陰虚体質、タイプFは痰湿体質です。
いかがですか?
自分の体質がわかりましたか。
次の章では、体質別のおすすめ食材と体質改善
のヒントをご紹介します。
3:体質別おすすめ食材と養生のヒント
体質診断を基に自分に合った食材を見つけることは、
健康維持において非常に重要です。
薬膳は、これらの体質に応じた食材を用いて食事を
整えることで健康を改善していきます。
それでは、体質別にご紹介していきます。
「気」が足りず、消化吸収機能が低下した状態。
いつも体がだるくて、汗っかき。胃もたれもしやすい。
食べ癖
- 脂っこいものや、冷たいものが大好き。
- 早食いだったり、大食いだったりで偏食気味。
おすすめ食材
- 漢方・薬味 / なつめ・しょうが
- 穀類 / 米・もち米
- 豆類 / 大豆
- 野菜類 / 山芋・じゃがいも・かぼちゃ
- きのこ類 / まいたけ・しめじ
- 肉類 / 鶏肉・牛肉
- 魚類 / あじ・かつお
- 調味料 / ハチミツ
養生のヒント
- 冷たいもの、生もの、天ぷらは控える。
- 体を温める食材を中心にとる。
- お粥、スープなど消化にやさしい食事する。
- よく噛んで、ゆっくり食べる。
- しっかり休息をとる。
「気」の流れが悪くイライラするなど情緒不安定な状態。
怒りっぽくてイライラしがち。お腹がはりやすい。
食べ癖
- アルコールが好きで、外食やコンビニ食が多い。
- 夜遅くの食事が多いなど、食事時間が不規則。
おすすめ食材
- 漢方・ハーブ / 陳皮・ジャスミン
- 野菜類 /ピーマン・とうもろこし・春菊・三つ葉・セロリ
- 果物類 / みかん・グレープフルーツ
- 調味料 / 酢・みそ
養生のヒント
- 強い辛味のものや香辛料を控える。
- 香りの良いものをとる。
- 酸味のあるものをとる。
- よく噛んで、ゆっくり食べる。
- アロマテラピーなどでリラックスする。
「血」の不足で体全体が栄養不足の状態。
顔色があまりよくない。肌が乾燥しやすい。
食べ癖
- 刺激が強い食べ物が大好き。
- 脂っこいものや塩分の多いものをよく食べる。
おすすめ食材
- 漢方・薬味 / なつめ・クコの実・黑ごま
- 豆類 / 黒豆・小豆
- 野菜類 /ほうれん草、小松菜、にんじん
- 肉類 / 鶏レバー・豚肉レバー
- 魚類 / イカ・牡蠣
- 調味料 / ハチミツ
養生のヒント
- 朝食をしっかりとる。
- 鉄分の多い食材を意識してとる。
- お粥、スープなど消化にやさしい食事する。
- よく噛んで、ゆっくり食べる。
- 長風呂、熱い風呂は避ける。
「血の流れが悪く、老廃物が溜まりやすい状態。
肩や首がはる。シミやそばかすが多くできやすい。
食べ癖
- 甘いものや揚げ物が大好き。
- 冷たい物や生ものをよく食べる。
おすすめ食材
- 漢方・薬味 / さんざし・紅花・にんにく
- 豆類 / 黒豆・小豆
- 野菜類 / 玉ねぎ・ニラ
- 魚類 / 青魚(サンマ、アジなど)
- 果物類 / 桃
- 調味料 / 酢
養生のヒント
- 冷たいものは控える。
- 辛味のある薬味や野菜をとる。
- お粥、スープなど温かく消化にいい食事する。
- よく噛んで、ゆっくり食べる。
- ストレッチなど適度な運動をする。
「津液」が不足し、熱がこもりやすい状態。
喉や目が良く乾く。頭がのぼせ、体がほてりやすい。
食べ癖
- 辛いものやお酒が好きで、摂りすぎてしまう。
- 冷たい物をよく食べる
おすすめ食材
- 漢方・薬味 / 松の実・白ごま
- 豆類 / 豆腐
- 野菜類 / トマト・白菜・ゆり根
- 果物類 / 梨・リンゴ・メロン
養生のヒント
- 辛味が強いものは避ける。
- 温かくて潤いを補う食事をする。
- 甘味、酸味のある果物を食べる。
- 夜更かしはしない。
- しっかり体を休ませる。
余分な水分や老廃物が体に溜まっている状態。
痰が良く出る。体が重だるく、むきみやすい。
食べ癖
- 甘いものを摂りすぎてしまう。
- 暴飲暴食気味で塩分の多いものをよく食べる。
おすすめ食材
- 漢方 / 陳皮
- 穀類 / はと麦
- 豆類 / 小豆
- 野菜類 /冬瓜、・とうもろこし・白菜
- 海藻 / 昆布・わかめ
養生のヒント
- 夕食は控えめにする。
- 温かくてあっさりした食事をする。
- 食物繊維の多いものを積極的にとる
- 睡眠をしっかりとる。
- ややハードな運動で汗をだす。
以上が「気虚」「気滞」「血虚」「瘀血」
「陰虚」「痰湿」、6つの体質別おすすめ食材
と養生のヒントです。
食べ癖は、あくまでも過剰摂取の場合が
良くないので、適度な量で食べてください。
そして、それぞれの体質は、季節や生活習慣に
よって変化しますので、定期的に体質診断を
してみてください。
4:まとめ
薬膳では、心身の不調を目安に大きく6つの
体質に分類しています。
「気虚」「気滞」「血虚」「瘀血」「陰虚」「痰湿」
それぞれの体質に合った食材があり、養生法もことなります。
気虚体質
「気」が足りず、消化吸収機能が低下した状態。
気滞体質
「気」の流れが悪くイライラするなど情緒不安定な状態。
血虚体質
「血」の不足で体全体が栄養不足の状態。
瘀血体質
「血の流れが悪く、老廃物が溜まりやすい状態
陰虚体質
「津液」が不足し、熱がこもりやすい状態。
痰湿体質
余分な水分や老廃物が体に溜まっている状態
体質診断によって自分の体質をを見つけ、
体質に応じた食材を用いて食事を整えることで
健康を改善していけます。

最後までお読みくださりありがとうございます。