この夏の暑さ、もう限界!夏バテ解消、薬膳スープのすすめ

ONIGIRI
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こんにちは。薬膳漢方マイスターのおにぎりです!

連日の猛暑!

「なんとなく体がだるい」「食欲がわかない」

「寝ても疲れが取れない」

そんな夏バテの悩みを感じていませんか? 

暑いので冷たい飲み物やアイスをついつい食べ過ぎてしまい、

体の内側がどんどん冷えてかえって不調の原因になることも。

そんな時におすすめなのが体の内側からケアする「薬膳スープ」

本記事は、夏バテ解消にぴったりの薬膳スープレシピや

食材をご紹介します。

この夏を元気に乗り切るヒントが満載なので、是非ご覧ください。

1:夏バテ解消!体の中から涼しくなる薬膳スープの効果

夏バテの原因は、「気温の高さ」や「疲れ」だけではありません。

さまざまな体内バランスの乱れが重なって起こります。

薬膳の視点で見ても、夏は「心=循環器系」

「脾=消化吸収機能」に負担がかかりやすく、

体力や気力の消耗、消化機能の低下などが現れやすい季節です。

夏バテの主な原因

冷房による体の冷え
室内と屋外の温度差が激しいと、体がうまく順応できず、

血流や代謝が低下して、手足の冷えなどを引き起こします。

冷たい飲み物・食べ物の摂りすぎで

冷えた飲み物やアイス、冷たい麺など、冷たいものを多く摂ると

胃腸が冷え消化力が弱まり、食欲不振や下痢などにつながります。

睡眠の質の低下
寝苦しい夜が続くと、ぐっすり眠れず、疲労回復も上手くいかず、

結果的にだるさがどんどん蓄積します。

水分・ミネラルバランスの崩れ
ナトリウムやカリウムなどが汗で流れ出てミネラルが不足し、

脱力感や頭痛、めまいといった不調が起こりやすくなります。

高温多湿による自律神経の乱れ
猛暑と湿度の高さは、自律神経にとって大きな負担。

だるさや疲れが取れない原因になります。

こうした夏バテの不調をケアするには、冷たいものを摂りすぎないこと

そして体の内側からバランスを整えることが大切です。

体を冷やしすぎず、必要な部分にはしっかりと栄養と温かさを届ける、

そんなバランスを意識した食事の中でも、「薬膳スープ」は取り入れやすく、

やさしく体に働きかけてくれる頼れる存在です。

薬膳スープの主な効果

特に夏の不調には、以下のような効果が期待できます。

体の熱を穏やかに冷ます
身体を冷やしすぎずに余分な熱をやわらげる食材を使うことで、

ほてりやイライラ、のぼせをやさしく整えます。

失われた「気」を補う
暑さや汗で消耗しやすい「気」を薬膳食材で補い、

だるさや疲労感をケアします。

弱った胃腸を助ける
冷たいものや夏の疲れでダメージを受けやすい胃腸の消化を助ける食材で

やさしくアプローチして食欲不振やお腹の冷えを改善します。

水分・栄養の吸収がスムーズ
スープは温かくて消化にもよく、食欲がないときでも取り入れやすいのが魅力。

栄養が体にしっかり届き、疲れを回復を早めてくれます。

薬膳スープは、気を補う、潤いを与える、巡りを整える。

体の内側からケアし夏バテを解消する、薬膳の知恵が詰まっています。

次の章では、夏バテにおすすめの薬膳スープレシピをご紹介。

2:夏バテにおすすめの薬膳スープ厳選5品

ここでは、簡単に作れる薬膳スープ5品をご紹介します。

夏バテに効果が期待できるものを厳選!

どれも手に入りやすい食材を使い、

薬膳の知恵を取り入れています。

①「とうもろこしと棗のスープ」

こんな人におすすめ

  • 胃腸が疲れて食欲がない方
  • 気持ちが落ち込みがちな方
  • 疲れやすく、眠りが浅い方

食材の効果

  • とうもろこし:胃腸を元気にし、利水作用がある。
  • 棗(なつめ):血と気を補い、精神を安定させる。
  • 昆布:余分な熱や水分を排出、ミネラルを補給する。

材料(2人分)

  • とうもろこし 1本分
  • 棗      3個(種なし)
  • 昆布     5cm
  • 水      500ml
  • 塩      少々

作り方

  1. とうもろこしを削るか、実をほぐしておく。
  2. 材料すべてを鍋に入れて、弱火で20〜30分煮る。
  3. 昆布を取り出し、塩で味を整えて完成。
②「白きくらげと梨のスープ」

こんな方におすすめ

  • 喉が乾燥する方
  • 空咳がある方
  • 肌がカサついている方

食材の効

  • 白きくらげと梨:「肺陰」を潤す組み合わせ。

材料2人分)

  • 白きくらげ(乾燥) 5g
  • 梨         1個(皮をむいてくし切り)
  • 百合根       30g(ほぐして洗う)
  • 氷砂糖       小さじ1(お好みで)
  • 水         600ml

作り方

  1. 白きくらげは水で戻し、小房に分ける。
  2. 梨は皮をむいてくし切り、百合根はほぐして洗う。
  3. 鍋に水、白きくらげ、百合根を入れて火にかけ、沸騰後弱火で15分煮る。
  4. 梨と氷砂糖を加えてさらに10分煮る。
③「山芋と陳皮のスープ」

こんな方におすすめ

  • 食欲不振な方
  • お腹が張っている方
  • 疲れやすい方

食材の効果

  • 山芋:脾を補う。
  • 陳皮:気の巡りを助ける。

材料(2人分)

  • 山芋   150g(皮をむいて輪切り)
  • 陳皮   5g
  • 人参   1/2本(輪切り)
  • 干し椎茸 2枚(戻してスライス)
  • 水    600ml
  • 塩    少々

作り方

  1. 干し椎茸は水で戻してスライス。戻し汁はスープに使う。
  2. 鍋に水(椎茸の戻し汁含む)、陳皮、人参を入れて火にかける。
  3. 沸騰後、山芋と椎茸を加えて弱火で20分煮る。
  4. 塩で味を調える。
④「緑豆とハトムギのすっきりスープ」

こんな人におすすめ

  • むくみやすい方
  • 体が重だるい方
  • 暑さでぼーっとしやすい方

食材の効果

  • 冬瓜:体の中の余分な水分や熱を取り除く。
  • 干しエビ:腎を補い、巡りをサポートする。
  • 生姜:巡りを良くして、胃腸の冷えを防ぐ。

材料(2人分)

  • 緑豆     大さじ2
  • はとむぎ   大さじ2
  • 水      500ml
  • 塩      少々
  • 生姜スライス 1枚

作り方

  1. 緑豆とはとむぎは軽く洗って一晩水につけておく
  2. 材料をすべて鍋に入れて、30〜40分弱火でコトコト
  3. 豆がやわらかくなったら塩で味を調える
⑤「ゴーヤと豚肉のさっぱりスープ」

こんな人におすすめ

  • 暑さに弱く、すぐバテる方
  • 吹き出物ができている方
  • イライラしたり、のぼせ気味の方

食材の効果

  • ゴーヤ:苦味で余分な熱を取る。
  • 豚肉:潤いを補い、疲れた体を癒す。
  • きのこ類:気を補い、消化を助ける。

材料(2人分)

  • ゴーヤ        1/2本(薄切り)
  • 豚こま切れ肉     100g
  • えのきなどのきのこ類 50g
  • 水          500ml
  • 酒          大さじ1
  • 塩・こしょう      少々

作り方

  1. ゴーヤは塩もみしてサッと水洗い。
  2. 材料をすべて鍋に入れ、中火で15〜20分煮る。
  3. 豚肉に火が通ったら味を整えて完成。

どのスープも、冷やしすぎず常温〜温かい状態

いただくのがおすすめです。

スープを作る際は、冷蔵庫にある材料を上手に活用し、

簡単に作れるものを選ぶと続けやすくなります。

夏以外でも薬膳スープを日常に取り入れることで、

体調不良や疲れを解消し、元気な毎日を送ることができるでしょう。

ぜひお試しください!

次の章では、自分が今どんな食材を摂るべきなのかを知りましょう。

3:食材選びのヒント:五行と体質で選ぶ

薬膳スープをより効果的に楽しむためには、

自分の体質や状態に合った食材選びが大切です。

「五行」という薬膳の考え方を参考に、

食材選びのヒントを得てみましょう。

五行とは「木・火・土・金・水」の5つの要素で、

体のバランスを整える指針となります。

1)自分のタイプを診断しよう!

まずは、自分のタイプを知りましょう。

下記の各タイプの「日常の体調や性格の傾向」

「当てはまる」項目が多いものが、

自分の五行タイプの可能性が高いです。

木タイプ(肝)

ストレスや気の巡りに影響されやすい人

「日常の体調や性格の傾向」

  • イライラしやすい。
  • 情緒が不安定になりやすい。
  • 頭痛や肩こりが多い。
  • 目の疲れがよく起こる。

火タイプ(心)

熱がこもりやすく、精神的に疲れやすい人

「日常の体調や性格の傾向」

  • 顔がほてりやすい。
  • 緊張しやすい。
  • 感情が顔に出やすい
  • 寝つきが悪い

土タイプ(脾)

胃腸が弱く、むくみやすい人

「日常の体調や性格の傾向」

  • 胃もたれしやすい。
  • 体が重だるくなりやすい。
  • 考えすぎで、心配性。
  • 甘いものが好き。

金タイプ(肺)

肺・皮膚・免疫が弱めな人

「日常の体調や性格の傾向」

  • 鼻炎や咳、アレルギー症状が出やすい。
  • 肌が乾燥しやすい。
  • 呼吸が浅くなりがち。
  • 無理して疲れやすい。

水タイプ(腎)

冷えや疲労が強く出る人、エネルギー不足を感じる人

「日常の体調や性格の傾向」

  • 手足や腰が冷えやすい。
  • トイレが近い。
  • 怖がりやすい、心配性。
  • 物事をじっくり考える。

2)各タイプの夏バテ解消食材はコレだ!

自分のタイプが分かったら、

下記の自分のタイプから、

どんな食材がいいのかを確認してください

木(肝)タイプ

  • ロリ:気を巡らせて熱を冷ます。
  • ミント:清涼感+肝の熱をさます。
  • 紫蘇:香りで気を動かす。
  • 梅干し:酸味で気の巡りをスムーズにする。

火(心)タイプ

  • ーヤ:心火を冷ます代表野菜。
  • トマト:体の熱を冷まし、潤いを補う。
  • 赤パプリカ:気血を補い、心を活性化。
  • スイカ:熱を下げ、心の火をクールダウン。

土(脾)タイプ

  • うもろこし:利尿作用でむくみを解消。
  • じゃがいも:脾を補い、胃腸を整える。
  • かぼちゃ:エネルギー補給+脾を助ける。
  • はとむぎ:余分な湿を排出する。

金(肺)タイプ

  • :消化促進と肺の熱を冷ます。
  • 白きくらげ:肺や皮膚を潤す。
  • :肺を潤して喉の乾燥を防ぐ。
  • はちみつ:潤肺作用で咳止め・喉の保護。

水(腎)タイプ

  • :腎を補い、疲れに強くなる。
  • わかめ:腎を助け、熱を冷ます。
  • 昆布:余分な水分を排出し、腎を助ける。
  • 黒ごま:腎を補い、疲労回復を促進。

自分にあった食材を積極的にスープに取り入れてみてください。

4:まとめ 薬膳スープのすすめ

冷たいもので一時的にスッキリするよりも、
体の中から涼しくなるスープで、夏を軽やかに過ごしてください。

薬膳スープは

・体の熱を穏やかに冷ます
・失われた「気」を補う
・弱った胃腸を助ける
・水分・栄養の吸収がスムーズ

などの効果があります。

そして、今の体の状態や体質で薬膳スープの食材を選ぶと、

より一層効果的です。

五行「木・火・土・金・水」の5つのタイプ。

・木タイプ(肝)

ストレスや気の巡りに影響されやすい人

・火タイプ(心)

熱がこもりやすく、精神的に疲れやすい人

・土タイプ(脾)

胃腸が弱く、むくみやすい人

・金タイプ(肺)

肺、皮膚、免疫が弱めな人

・水タイプ(腎)

冷えや疲労が強く出る人、エネルギー不足を感じる人

薬膳スープは、暑い夏を元気に乗り切るための強い味方です。

夏バテを解消し、体のバランスを整える効果だけでなく、

季節と仲よく過ごすためのやさしい知恵です。

旬の食材を活かしや五行の知恵を取り入れることで、

毎日の食事が楽しくなります。

無理せず、自分のペースで取り入れて、夏バテ知らずのカラダを

育てていきましょう。

ONIGIRI
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最後までお読みくださりありがとうございます。

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