
こんにちは。薬膳漢方マイスターのおにぎりです。
北海道の冬は、長い。
雪が降り、日が短くなり、外に出るのが少しおっくうになる日々。
―気づけば心も体も、静かに乱れやすくなる。
理由ははっきりしないけれど、心が落ち着かない。
いつもなら気にならないことが、気になってしまう。
そんな季節にこそ、私たちは「整える」という行為を、
もっとやさしく、もっと日常的なものとして
捉え直していいのかもしれない。
今日は、そんな冬を
「ちゃんと越えるための考え方」と、
その入口になる北海道の冬野菜の話を書きます。
冬の北海道が育ててくれる野菜たちは、
厳しい季節を乗り越えるための知恵そのもの。
1:北海道の冬が、心と体に与える影響

北海道の冬には、心を揺らしやすくする条件がそろっている。
日照時間の短さ
寒さでこわばる体
外出しにくさ
人に会わない日々
どれも、気合や前向きさでどうにかできるものではない。
それでも私たちは、
「ちゃんとしなきゃ」「もっと元気を出さなきゃ」
と、自分にだけ厳しくしてしまう。
けれど、冬の乱れは心の弱さではなく、ただの環境の影響だ。
まずはその前提を受け入れること。
季節が心を揺らすのは当たり前で、あなたが悪いわけではない。
だからこそ、冬には冬の整え方が必要になる。
無理に気持ちを立て直すのではなく、
季節に合わせてやさしく整えること。
その入口として、北海道の冬野菜はとても頼もしい存在だ。
ゆっくりと甘みを蓄え、寒さに耐えた野菜は、
体を温め、気持ちを落ち着かせる力を持っている。
そして、心が揺らぐとき、
私たちの生活の細部にはどんな変化が起きるのか。
次の章では、その“乱れのサイン”をそっと見つめていきましょう。
2:冬に心が乱れると、生活に何が起きるか

心が乱れると、生活の細かなところからほころびが出てくる。
片付けが後回しになったり、
食事が適当になったり、
眠りが浅くなったり。
人とのやり取りが負担に感じる日も増えていく。
こうした変化については、
▶︎ 心が疲れると、暮らしはどこから崩れていくのか
でも詳しく触れています。
これは意志の弱さではなく、心が揺らいでいるサインだ。
心がざわつくとき、私たちはついポジティブな言葉や、
やる気の出る方法を探してしまう。
けれど、北海道の冬にそれをやると、だいたい空回りする。
寒さや日照の少なさといった環境の影響が大きすぎて、
気合だけでは立て直せないからだ。
ととのえ哲学では心が乱れたときほど「心から整えようとしない」。
なぜなら、心は“説得”よりも“環境”に強く影響されるから。
どれだけ前向きな言葉を並べても、環境が整っていなければ、
心はなかなかついてこない。
だからこそ、まず整えるべきは「外側」だ。
その入口としていちばんやさしく、
確実に働きかけてくれるのが、「食」。
食べるという行為は、心よりも先に体に届き、
体が整えば心もゆっくりと追いついてくる。
そして、冬という季節に寄り添う食材こそ、
次の章で扱う「北海道の冬野菜」だ。
次の章では、なぜ“食”が整えの入口になるのか、
そして冬野菜がどんなふうに
心と体を支えてくれるのかを見ていきましょう。
3:食から整えるという選択|北海道の冬野菜
心が乱れているとき、
私たちはつい“気持ちから”立て直そうとしてしまう。
前向きになろうとしたり、
理由を探したり、
自分を励ましたり。
けれど、心が揺れているときほど、
その方法はうまくいかない。
ととのえ哲学では、そんなときこそ心を説得しない。
代わりに選ぶのが、「食」。
食べることは、すでに毎日やっている行為。
うまくできなくても、失敗しても、体には必ず届く。
整えるとは元気になることでも気分を無理に上げることでもない。
下がりすぎないように、そっと支えること。
その“支える”という前提で、北海道の冬野菜は静かに育っている。

じゃがいもは、土台になる。
考える力が落ちた日でも、
「とりあえず、これでいい」と思わせてくれる。
キャベツは、守る。
外側から包み込み、
弱っているところを刺激しない。
だいこんは、整える。
余分なものを抜き、体をいちどまっさらに戻す。
玉ねぎは、待つことを教える。
火にかけているあいだ、
こちらが何もしなくても時間が仕事をする。
どの野菜も、「整えよう」とがんばっているわけじゃない。
崩れないように、ただ備えているだけ。
その姿は、冬を生きる私たちにとってのヒントになる。
難しく考えなくていい。
- じゃがいもをゆでて、塩とオリーブ油を少しかける
- キャベツをざく切りにして、スープに落とす
- だいこんを輪切りにして、透けるまで煮る
- 玉ねぎを丸ごと蒸して、スプーンでほぐす
そんな一皿で十分だ。
食は、心を変えるためにあるんじゃない。
今日を壊さないためにある。
この感覚については、
▶︎ 冬は、がんばらなくていいという考え方
でも書いています。
北海道の冬野菜は、崩れそうな一日を支える食べものだと思う。
4:まとめ|今日の整えは、この一皿
整えることは、気分を上げることでも、
前向きになることでもない。
冬という季節に揺れやすい自分を、そのまま受け止め、
下がりすぎないように、そっと支えること。
それだけで十分だ。
北海道の冬は、どうしたって心を揺らす。
日照の少なさも、寒さも、外に出にくい日々も、
それらは私たちの力では変えられない。
だからこそ、変えられるところから整える。
その入口が、今日の一皿だ。
じゃがいもをゆでて、塩をふるだけでもいい。
キャベツをスープに落とすだけでもいい。
だいこんを静かに煮るだけでもいい。
玉ねぎを火にかけて、時間に任せるだけでもいい。
どれも、がんばらなくていい整え方。
台所に立つあなたを急かさず、
ただ今日を壊さないために、そばにある。
冬を越えるために必要なのは、
特別なレシピでも、強い意志でもない。
「これでいい」と思える一皿を、
自分に手渡してあげること。
今日の整えは、この一皿でいい。
それだけで、冬の暮らしは静かに、確かに変わっていく。

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