こんにちは。薬膳漢方マイスターのONIGIRIです。
今回は体調不良改善パート2です。
4月は新年度が始まり、入学、入社など環境の変化でストレスが増加して
情緒不安定になりやすい季節。
情緒不安定になり、「イライラ」や「不安感」「やる気が出ない」などの
症状が出てきたり・・・・。
中医学では、全身の機能を管轄している「気」のめぐりが滞ったのが
原因とされています。
この「イライラ」や「不安感」などの精神的な体調不良は、
どうしたら良いのかわからず、更に「イライラ」や「不安感」を
募らしていきます。
そこで環境などのストレスによる「イライラ」や「不安感」を改善する
ための薬膳食材をお伝えします。
どんな食材がいいのか!どうやって食べたらいいのか!など、必見です。
1:何故?イライラしたり不安になるの
「イライラ」や「不安感」の主な原因は、ストレスが溜まり自律神経の
バランスが崩れるため。
中医学(薬膳漢方)の考え方では、「気」に関係していて気のめぐりが滞った
「気滞」が原因とされています。
詳しく説明すると、「気」とは、体を温め動かすエネルギーで
この「気」が十分に巡っていないと、体を動かすエネルギーが不足して
「気滞」なります。
「気滞」はストレス過多と運動不足、そして食事の偏りによる
体の循環機能低下が原因です。
「イライラ」や「不安感」の他にも「睡眠障害」「下痢と便秘を繰り返す」
「お腹の張り」などの症状が出る場合がります。
・気 / 生命活動を行うエネルギーのこと
内臓を働かせたり、体を温めたり、尿を出したりする。
・血 / 血液と血液が運ぶ栄養素のこと
全身の細胞に栄養・酸素・ホルモンを運んだりする。
・水 / 全身の細胞や組織に潤いを与えること
関節や筋肉をみずみずしく保ち、余分な水分を排出する。
中医学の基本的な考え方を詳しく知りたい方は、
こちらの記事をお読みください。
続いては「イライラ」や「不安感」を改善するために必要な食材を
ご紹介します。
2:改善したい!どんな食材がいい。
ここでは「イライラ」や「不安感」を改善する食材をご紹介します。
みなさんが一番知りたいところ!
「イライラ」や「不安感」を改善するには、気を補うもの、
気のめぐりを良くするもの、気を下げるものをとると良いです。
具体的には、いも類・きのこ類・柑橘類・葉茎菜類など。
ここでは私がおススメする「さつまいも」「みかん」「ゆり根」、
この3つ食材をご紹介します。
もちろんこれ以外にもありますので、どんな食材があるかこの章の
最後にご紹介します。
精力を養う働きがあり心身がエネルギーで満たされます。
◉特徴的な栄養成分
・ビタミンB1=疲労回復、脳と神経を正常に保つ。。
・ビタミンC=コラーゲンを作ってストレスから守る。
その他の効果として、胃腸を丈夫にする作用があり、
食欲不振や胃もたれ解消にも効果的です。
気の滞りをとり除き気の巡りをよくする作用があります。
◉特徴的な栄養成分
・ビタミンC=コラーゲンを作ってストレスから守る。
・ビタミンA=粘膜と肌を細菌から守り、子どもの骨の
成長に重要な役割をする。
その他の効果として、皮には咳止めや痰を切る作用が
ありますので皮まで使用しましょう。
たかぶった神経を落ちつかせる作用があります。
◉特徴的な栄養成分
・リン=体内でエネルギーを作るのに必要なミネラル。
・カリウム=体内の水分を調節、筋肉の収縮・弛緩。
その他の効果として、肺や喉を潤し咳止めの改善に
役立ちます。
以上が私がおススメする3つの食材です。
この他に「しそ」「らっきょ」「大根」「ピーマン」なども
効果的な食材ですので是非食べてみてください。
続いては、おススメする3つの食材の食べ合わせなど
どうやって食べたらいいのかをご紹介します。
3:効果あり!どうやって食べたらいい。
「イライラ」や「不安感」を改善する食材は、気を補うもの、
気のめぐりを良くするもの、気を下げるものとご説明した通りですが、
脾と肺を補う甘味と辛味の食材と組み合わせるようにすると効果的です。
それでは3つの食材「さつまいも」「みかん」「ゆり根」それぞれの
オススメの食べ方と食べ合わせ料理をご紹介します。
まずはさつまいも!
さつまいもの皮に含まれるミネラルは、胸焼けやガスなど、
でんぷんの異常発酵を抑えてくれるので皮ごと食べるのが一番。
1)さつまいも×シナモン=「さつまいものシナモンバター炒め」
シナモンは内臓の働きを活発にし、さつまいもの気を補う
働きを助けます。
2)さつまいも×大根=「さつまいもと大根おろし甘酢和え」
気を補うさつまいもと気を下げる大根でダブル効果。
食物繊維が便秘解消にも効果あり。
次はみかん!
生食が一番食べやすくオーソドックですが、ゼリー、ジュース、
ソースなど使いやすい食材です。
みかんの袋や白い筋にはヘスペリジンという毛細血管を強くする
成分があるので取らずにそのまま食べましょう。
1)みかん×にんじん=「みかんとにんじんのジュース」
にんじんは五臓を温め体の機能を高めるβーカロテンが
含まれているので全身を滋養する働きに優れており、
気を補うさつまいもとの相性がいい組み合わせ。
最後はゆり根!
汚れを取り、鱗片をはがす下処理をしっかりしましょう。
ゆり根はさっと火を通すとシャキッとした食感に、
じっくり火を通すとホクホクの食感に、加熱具合で食感が変わり
煮たり炒めたりとさまざまな調理法で楽しめます。
1)ゆり根×しそ=「ゆり根としその梅和え」
たかぶった神経を落ち着かせる作用があるゆり根と
気のめぐりを良くするしそと梅干しで相性抜群、効果倍増。
2)ゆり根×鶏肉=「ゆり根と鶏そぼろあんかけ」
気を補う力が強い鶏肉とゆり根の心を落ち着かせる作用と
相乗効果でイライラ、不安を改善。
いかがですか。
食べ合わせによって効果がアップしますので是非試してください。
試すといっても、食材を探すのも大変です。
まして鮮度の良いものとなると。
そこで私はいつも直売通販を使っています。
私が使っているのは、採れたての食材を農家さん・漁師さん 自身が
発送して直接お届けするスマ ホの中の直売所的なサイト。
ご興味があれば覗いてみてきださい!
4:まとめ イライラや不安感の改善はこの食材
環境の変化でストレスが増加して情緒不安定になり、
「イライラ」や「不安感」の症状が出たら、
まずは実践してみてください。
◉「イライラ」や「不安感」の主な原因。
ストレスが溜まり自律神経のバランスが崩れるため。
中医学(薬膳漢方)の考え方では、気のめぐりが滞った「気滞」が
原因とされています。
◉「イライラ」や「不安感」に効果的な食材をご紹介。
気を補うもの、気のめぐりを良くするもの、気を下げるものを
とると良いです。
ここでは「さつまいも」「みかん」「ゆり根」をご紹介します。
「さつまいも」 中医学二つの指針=五味:甘味 五性:平性
精力を養う働きがあり心、身がエネルギーで満たされます。
◉特徴的な栄養成分
・ビタミンB1=疲労回復、脳と神経を正常に保つ。。
・ビタミンC=コラーゲンを作ってストレスから守る。
「みかん」 中医学二つの指針=五味:甘味・酸味 五性:温性
気の滞りをとり除き、気のめぐりをよくする作用があります。
◉特徴的な栄養成分
・ビタミンC=コラーゲンを作ってストレスから守る。
・ビタミンA=粘膜と肌を細菌から守り、子どもの骨の成長に
重要な役割をする。
「ゆり根」 中医学二つの指針=五味:苦味 五性:涼性
心の熱を鎮め、たかぶった神経を落ち着かせる作用があります。
◉特徴的な栄養成分
・リン=体内でエネルギーを作るのに必要なミネラル。
・カリウム=体内の水分を調節、筋肉の収縮・弛緩。
◉「さつまいも」「みかん」「ゆり根」オススメの食べ方と食べ合わせ料理をご紹介。
「さつまいも」
さつまいもの皮にはミネラルが含まれているので皮ごと食べるのが一番。
◉食べ合わせ
1)さつまいも×シナモン=「さつまいものシナモンバター炒め」
シナモンは内臓の働きを活発にし、さつまいもの気を補う
働きを助けます。
2)さつまいも×大根=「さつまいもと大根おろし甘酢和え」
気を補うさつまいもと気を下げる大根でダブル効果。
食物繊維が便秘解消にも効果あり。
「みかん」
生食が一番食べやすくオーソドックですが、ゼリー、ジュース、
ソースなど使いやすい食材です。
◉食べ合わせ
1)みかん×にんじん=「みかんとにんじんのジュース」
にんじんは五臓を温め体の機能を高めるβーカロテンが
含まれているので全身を滋養する働きに優れており、
気を補うさつまいもとの相性がいい組み合わせ。
「ゆり根」
ゆり根は加熱具合で食感が変わり煮たり炒めたりと
さまざまな調理法で楽しめます。
◉食べ合わせ
1)ゆり根×しそ=「ゆり根としその梅和え」
たかぶった神経を落ち着かせる作用があるゆり根と
気のめぐりを良くするしそと梅干しで相性抜群、効果倍増。
2)ゆり根×鶏肉=「ゆり根と鶏そぼろあんかけ」
気を補う力が強い鶏肉とゆり根の心を落ち着かせる作用と
相乗効果でイライラ、不安を改善。
「イライラ」や「不安感」が長期化しないように、
運動をして心を落ち着かせる食材を料理して食べてください。
健康で美味しい料理を美味しくいただきましょう!